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ポケモン竜王戦2017ー伝説ありシングルー 構築考察 1

 はじめに

 12月1日~4日にかけて開かれるインターネット大会「ポケモン竜王戦」。将棋の竜王戦とタイアップするような形で宣伝され、今回で3回目を迎える。ルールは以下の通りだ。

一. 3vs3のシングルバトル

.「ウルトラサン・ムーン~過去作」のポケモンが使用可能

三.禁止伝説級のポケモンを1匹だけパーティに組み込むことができる

四.同じ道具は1つまで

 

特筆すべきはやはり三.の伝説解禁ルールだろう。シーズン3のスペシャルレートを彷彿とさせるが、今回は幻のポケモンは使用不可能となっている。アルセウスデオキシスマギアナ等は使用できない。使用可能なポケモンは以下21匹だ。

 ミュウツー、ルギア、ホウオウ、カイオーガグラードンレックウザディアルガパルキアギラティナ、レシラム、ゼクロムキュレムゼルネアスイベルタル、ジガルデ、コスモッグコスモウムソルガレオルナアーラネクロズマ

◎伝説枠考察

 伝説ポケモンのパワーはとても高く、どのポケモンを選択するかが非常に重要だ。特に強力と思われるポケモンとそのメタとして考えられるポケモンをピックアップする。

 レックウザ

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 最有力候補。「持ち物を持てるメガシンカポケモン」であり、あらゆる数値がトップクラスである。種族値は驚異の780を誇る(105-180-100-180-100-115)。性格は陽気orむじゃきが主流とみられるが、竜舞前提であればいじっぱりにするのもあり。

 ①竜の舞型

 努力値:ASベース

   技:ガリョウテンセイ/地震(Vジェネレート)/神速/竜の舞

 持ち物:命の珠、気合のタスキ

 過去に配信されたVジェネレートもちレックウザが使用可能である。地震を切るとヒードランへの打点がなくなるが、テッカグヤナットレイを一撃で葬る火力は魅力的。タイプ・戦法がボーマンダに近いため、マンムーウルガモスと組むとより強力な布陣を敷くことができるかもしれない。

 ②こだわり鉢巻型

 努力値:ASベース

   技:ガリョウテンセイ/Vジェネレート(逆鱗)/地震/神速

 持ち物:こだわりハチマキ

 筆者がスペシャルレート期で愛用していた型。Vジェネレートを採用することで倒せる相手がべらぼうに多くなるほか、1ターン目から補正+1のガリョウテンセイを撃つことができるため、相手にサイクルを回すことを許さない。命の珠と違い耐久を削らない点もgood

 ③フルアタ、両刀型

 努力値:ASベース(C振りも視野)

   技:ガリョウテンセイ/神速/流星群/大文字

 持ち物:命の珠、こだわりスカーフ

 「両刀メガボーマンダ」と似た構成だが、範囲を重視した型。広範囲の相手に対して居座りつつ高火力の技を撃ちつづけることができる。こだわりスカーフを持つことで、相手のメガボーマンダ、スカーフ持ちカプ・テテフレックウザミラーに対して強くなることができる。

 ・レックウザメタ

 多くの技や型が存在するポケモンであり、生成される天候「デルタストリーム」内では飛行タイプへの弱点技が半分の威力になってしまうため、タイプ不一致の氷技や、岩技ではレックウザを一撃で倒すことは困難である。対策が非常に悩ましいポケモンだ。

 ①ゲッコウガ

 

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 ゲッコウガレックウザよりも素早く、タイプ一致となる冷凍ビームを撃つことができる。しかし竜舞を許してしまうとなすすべなく倒されてしまう。

 ②スカーフ持ちカプ・テテフ

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 こちらも対面からであればレックウザを倒すことができる。タスキでも可。ただし、初手で対面すると特性の発動順でスカーフを警戒されることも。

 ③ミミッキュ

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 一般ポケモンでは群を抜いて優秀なポケモンミミッキュZ、トリックルーム、また、Zを切らなくとも珠ダメージ+じゃれつく+影うちで倒すといった動きも可能。反則級のこいつの性能もまた伝説級か。

 ④メガボーマンダ

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 威嚇による攻撃力下降、さらに素早さがレックウザよりも早いため、上から流星群を撃つことができる。竜舞を許したとしても威嚇を入れれば性格補正なしの珠ガリョウテンセイを耐えるので、レックウザ側が逆鱗や流星群を持っていない場合はかなり有利なポケモンといえる。

 

カイオーガ

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 C150という暴力的な数値から放たれる雨下の潮吹きを等倍で受けられるポケモンはまず存在しない。カイオーガについてはゲンシカイキよりもこだわりスカーフで運用されることが主流になると思われる。カイオーガメガラグラージのようなthe power構築も一興だろう。

 こだわりスカーフ

 努力値:CSベース(ひかえめ)

   技:しおふき/なみのり/冷凍ビーム/雷

   持ち物:こだわりスカーフ

 説明不要の暴力シャチ。一度不利対面をつくってしまおうものなら、エサとして捕捉されたも同義。1匹は生贄を差し出すことになる。対策が不十分だったならば3ターンで3タテされることも平然と起こりうる。技としては波乗りではなく根源の波動も採用範囲だが、命中を重視しここでは波乗りとした

 他、割愛するが、ゲンシカイキ型では耐久振りなども視野に入るだろう。

カイオーガメタ

 ①グラードン

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 ゲンシグラードンカイオーガを対策するうえで最も優秀なポケモンだ。特性「おわりのだいち」から発動する日光はすべての水を蒸発させ無効化する。カイオーガに後出しが非常に安定し、さらに超高火力な技を交代先のポケモンにぶち込むことができる。

 欠点としては、伝説枠を使ってしまうことだ。グラードンを採用するならば、カイオーガメタであると同時に、グラードンをエースに据えるようパーティ全体を練るべきといえるだろう。グラードンレックウザにたいして有効な打点を確保しずらいので、その点もうまくサポートしてあげる必要がある。その一方、ミミッキュに対してはタイプ・数値的に強く出られるので、パーティの強力な力になってくれるだろう。

 ②ルンパッパ

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 特性「すいすい」によってカイオーガの上をとりつつ草技を撃つことができる。さらに水タイプの技を4分の1ダメージに抑えることができるため、後出しも安定しやすい。普通のパーティに組み込むにはピンポイントと言わざるを得ないが、どうしてもカイオーガが重い場合は採用する価値ありだ。

 ③エレザード

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 特性「かんそうはだ」によって水技を無効にしつつ、回復も兼ねることができる。ミミッキュより素早く、影うち向こうのノーマルタイプなのもgood。「へびにらみ」等優秀な技を覚えるので、一考の余地はありそうだ。

 ④レックウザ

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 元も子もない話だが、レックウザカイオーガ対策もある程度可能なポケモンだ。対面であれば冷凍ビームを耐えることができるし、潮吹きに対してもタイプ+「エアロック」によってダメージを抑えながら後出しすることができる。カイオーガ使いとしては、サイクル内でレックウザを削り倒す方法を模索することになるのでは。

 とりあえず考察1の結論としてはやはりレックウザがトップにくるだろうという形だ。伝説戦は普段と違う、よりパワフルな構築が使用できるので、これを公式大会でプレイできるのは非常に楽しみ。あれこれといろいろな構築を考えているので、書く気になったらまた書いてみたいと思う。 ではでは